心の安定と合気道
形だけの会派の高名な師範は同じ技を何度も反復稽古することで心身が一体となり素晴らしい技が発揮できた時に心の解放を体験できると述べており、その稽古は仕事にも同様の効果をもたらすとも言う。
まさしくその通りだが、全てのスポーツの練習に当てはまることである。
合気道においては植芝盛平先生が中村天風先生の呼吸法を稽古の準備運動に取り入れ、さらに多田宏先生が磨きをかけたことで[気と呼吸法]がかなりのメニューになっているようだ。
このメニューが稽古の主軸となっており、その事が心の安定と解放という効果を強く打ち出すことになるのであろう。
合気道で1日1善
昔は強くなるためにひたすら稽古した。
今は稽古することが善行として、老後の人生の励みになっている。1日1回稽古で1日1善。無心塾合気道を学びたい人がたくさんおられるので、その1善だけで心晴れやかである。
無心塾の門弟はより多くの人々に指導できる指導技術を学んでいただくいただくように練習をシステム化している。教えることで学ぶことが多くある。特に体で覚えて自然に行っている技法が指導することで理合が明確になることがある。
ストレスと緊張を無にする無心塾
合気道技法を反復練習することだけで無心になれますが、合気道の技法の根底にある呼吸法の鍛練はそれだけでひとつの「気の練磨」と言えるでしょう。
マインドフルネスと無心塾合気道
今、マインドフルネスという自己啓発法が流行しています。集中する、無心になる、ポジティブになる、そのためのノウハウがセミナーや啓発本、瞑想サークルなどの形で犇めいています。
基はヨガの瞑想法と呼吸法で、東洋のこの方法が西洋で理屈をつけてたくさんの類似の技法が産まれました。最近広がっているピラティスも呼吸法とストレッチによる運動療法でこれもヨガからくるものです。マインドフルネスもピラティスも同類です。
師範の小松正治によれば、無心塾の練習こそマインドフルネスと同様、いやそれ以上の効果をもたらすと述べています。
気の練磨
1、社会状況への対応
ストレス社会
免疫力の低下
体幹のゆがみ
筋力の低下
不健康の社会的損失を防ぐ
2、無心塾合気道で
全ての人々が免疫力を維持、向上する
毎日のルーチンとして
単独、相対で1時間行う
3、無心塾合気道の呼吸療法
1時間の無心運動
無心になる運動
単独、相対
基軸は呼吸法と体幹の鍛練
気を取り込み、排気する
空気を体内の隅々までとりこみ
ゆっくり吐き出す
腹式呼吸、胸式呼吸、長息、短息
仰臥体操、真っ向法
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無心塾瞑想法
気の練磨
感覚の練磨、暗示の充足、暗示と感覚練磨の融合、心の安息、体の脱力、半覚醒の愉悦